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グローインペイン症候群は改善しない?

2019年3月20日 magazine
執筆者:笹川大瑛

こんにちは!理学療法士の笹川です。

前回まで腰痛のことをお話して
きましたが、そろそろ飽きてきたので
股関節のお話です(笑)

スポーツ選手に多い股関節の痛み
グローインペイン症候群っていうやつです。

日本語で言うと鼠径部痛症候群です。

これが多いスポーツ競技は
サッカーであり、なぜサッカーでは
グローインペイン症候群が多いのかというと

“インサイドキックにより腸腰筋や恥骨筋を酷使するから”

です。

腸腰筋は腰椎から小転子まで
伸びているため、股関節の内側へ
入り込みます。

腸腰筋が収縮すると股関節を開くので、股関節が外旋します。

インサイドキックはその動きにとても似ています。

恥骨筋に関しても

内転筋群の一部ですが、
解剖学の教科書をよくよく見てください。

恥骨筋だけ他の内転筋群と走行が違い、
恥骨の前方から腸腰筋の走行に沿っています。

つまり、恥骨筋は股関節の外旋筋として働きます。

過剰に働きすぎると

恥骨部に炎症が起きたり、施術しても
改善しなかったときは、疲労骨折していた
時もありました。

では、普通の考えなら

腸腰筋や恥骨筋が働きすぎないように
ストレッチしましょう~となるのですが、
私は違います。

腰痛のところのおさらいでもありますが、

腸腰筋が過剰に働くのは多裂筋の筋力低下が原因です。

プラスして内転筋も単独で
収縮させると恥骨筋の過剰な働きも
抑えることができます。

ですので、

疲労骨折とか、器質的な問題がなければ

グローインペイン症候群って、たったの一週間で改善します(笑)

重要なのは

“固くなっている筋、過緊張になっている筋”

にアプローチすることではなく

なぜ固くなっているのか原因を解消することです。

そして、過緊張になる筋の98%は他の筋の筋力低下が存在しています。

本当に弱っている筋に対して、
関節を支えている筋に対して、
しっかり単独で収縮させると驚く
スピードで改善しますので、

ぜひやってみてください^_^

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笹川大瑛

笹川大瑛(ささかわひろひで)

剣道六段。スポーツを科学で上達できないのか模索し続けて、現在も理学療法士として姿勢や運動の研究をしている。自分で関節の痛みを改善できる「関トレ」を出版。人の動きを根本的に変えていくことを得意としており、関節の痛みだけではなく、トップアスリートのパフォーマンス向上にも貢献している。

また、施術法としての「JTAフラッシュリプロ療法」を考案し、理学療法士などのリハビリ職種だけではなく、柔道整復師、鍼灸師、整体師、これから整体師になりたい人向けに誰でも関節の痛みを改善させられる技術を教えている。過去の教え子は、国内では北海道から沖縄まで、また、イタリアやオーストラリアなど海外も含めて500名以上。

・JTAを習得して半年後にはプロ野球選手と契約
・週3日夕方からだけの営業で月商200万円以上
・学生にも関わらず施術の予約がやまず、学校に行きながらも空き時間だけで月商50万円以上
・人口の少ない山の中の田舎整体院にもかかわず、2ヶ月先まで予約でいっぱいに。
・素人の主婦や美容師でも圧倒的な自信を持つ施術を身につけ、プロ治療院でも治せない不調に対応。

などなど、施術スキルを誰でも向上させることを得意としている。

「関節の痛みのない世の中を実現する」

というビジョンを掲げ、施術家コミュニティを運営し「本当に改善できる技術者」の育成に尽力している。

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