電気療法は時間のムダ!?
こんにちは!
日本身体運動科学研究所
代表の笹川です。
徒手療法や運動療法の勉強ばかりしていると
「電気療法は邪道」
とか、時間稼ぎと思っている人も結構います(笑)
私は基本的に
「患者さんが改善するなら何をしてもよい」
というスタンスなので、
電気療法も多く使います。
場合によっては5000円くらいの
家庭用の電気パッドも施術として
使います。
〇〇パッドっていう
腹筋を割ってくれる機械でも
普通にリハビリできるくらい使えます。
今日は電気療法に関して
ご質問いただいたのでそちらに関して
回答するメルマガにしたいと思います!
ご質問は以下の内容です。
===========
お世話になります。
いつも勉強させて頂いております。
質問ですが、整骨院等では通常、治療として電気機器を使用しますが、笹川先生は電気療法については
どのようにお考えでしょうか?
改善するとすれば、笹川先生が思う通電のやり方や有効である電気機器などを教えて頂きたいです。
宜しくお願い致します。
===========
私がまず率先しておこなう患者さんは
脳卒中患者さんには電気療法を行います。
肩関節が筋緊張の異常により
亜脱臼してしまい肩が痛くなります。
ひどくなると
肩手症候群(かたてしょうこうぐん)といって
腕がだるく痛みが続いて血流も悪くなる
症状が出ることもあるので、電気療法で
筋緊張を変化させることで痛みを取ります。
「肩手症候群は非常に厄介」
とリハビリ業界では通説です。
痛がりますし、患者さんも嫌がるし
それでも拘縮しないようにということで
可動域訓練、ストレッチしなきゃいけない。。。
で、肩手症候群は交感神経の興奮しすぎが原因です。
交感神経は頚椎にありますので
肩甲骨から頸部の筋をゆるめるために
電気を使えば肩手症候群は1〜2週間くらいで
速攻で改善していきます。
リハビリの業界では
・三角筋後部線維
とかに電気当てると改善する、と
言われていますが私でしたら
『前鋸筋、菱形筋、上腕三頭筋』
この3つに電気を当てます。
そうすることで頸部を固くする
・胸鎖乳突筋
・斜角筋
これらをゆるめてくれるので
結果として交感神経の興奮が
収まり腕のだるさ、痛み、血流不全は
改善していくのです。
電気療法も当てるところを
考慮すれば関節痛もかなり改善します。
変形性膝関節症の痛みも改善しますし
椎間板ヘルニアによって足首が上がらない場合は
電気療法+運動療法
で、全く動けない状態からでも
日常生活くらいまでは改善します。
電気療法する目安としては
「抵抗運動ができるかどうか」
で判断します。
専門的にいうと
MMT(マニュアルマッスルテスト)で
3未満の患者さんには電気療法したほうが
改善していきます。
※MMT3未満ということは
重力に逆らうくらいの力がないと
いうことです。
なんだか難しい〜
という方は肩の痛みやだるさには
・前鋸筋
・菱形筋
・上腕三頭筋
にとりあえず電気してみてください(笑)
改善しますので。
そんな感じで私も症例によっては
積極的に電気療法もおこないますので
「どうしたら患者さんは最短で良くなるか」
そのためにも、正確に患者さんの
状態を把握できる検査、評価が必要と
なるわけです^_^
また、ご質問等あったら
回答していきたいと思います。
【JTAメルマガの登録はコチラ】
最新のJTA情報を配信しています。