脚長差にインソールするべきか
こんにちは!
日本身体運動科学研究所 代表の笹川です。
脚長差が起きやすい疾患は
変形性股関節症です。
股関節が潰れてしまうので
足が短くなってしまいます。
こんな感じです。
⇒ https://physitech.jp/salon/wp-content/uploads/OA.jpg
※写真はネットから拝借
変形性股関節症は
痛みが強ければ人工関節の手術をする
疾患でもあります。
「手術をしたくない・・・」という方も
多いので保存療法で手術せずに
リハビリする方も非常に多いです。
変形性股関節症の変形度合いに
よってやるべきことは変わりますが、本日も
ご質問を頂いたのでそちらに回答したいと思います!!
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いつも大変勉強させていただきありがとうございます。
質問を受け付けてくださるとのことで、質問させていただきます。
メルマガに回答される日を楽しみにお待ちしております。
50代女性の変形性股関節症の患者さんがいるのですが、びっこを引いて歩いている(おそらくドゥシェンヌ歩行)ような状態で重度の方です。
右股関節の屈曲制限、回旋(特に内旋)制限があり、脚長差も2センチほどあり右患足が短くなっています。
また右股関節を屈曲すると左のひざも上がってくるような状態です。
このような方も、足底板を使わずに歩き続けていいのかどうか?
また、腸腰筋や内側ハムの促通だけでロックされているようなカチカチの関節の可動域も上がってくるのでしょうか?
注意点やアドバイスなどを頂ければありがたいです。
ちなみに、圧痛点が「イタ気持ちいい」というのは、圧痛点ありと判断してよいのでしょうか?
お尋ねしたいことたくさんですが、よろしくお願いします。
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上記の変形性股関節症の方は
脚長差が2cmということですが、おそらく
それ以上の脚長差があると思います。
一般的に3cm以上の脚長差で
補高しないといけないと言われています。
補高というのは靴の底を高くすることです。
脚長差を見る時は必ず
・棘果長
を正確に計測します。
⇒ https://physitech.jp/salon/wp-content/uploads/kyakutyosa.jpg
※これもネットから拝借しています。
棘下長 ⇒ 棘果長ですね!
これの左右差をみると
股関節の変形の度合いを予測できます。
股関節内旋制限が強いようですが
年齢や外旋可動域にまだ可動範囲があるので
筋の促通で歩容かなり改善していきます。
股関節がカチカチという表現なので
骨がぶつかっているものは可動域は
改善しませんが使う筋肉によって歩容は改善します。
またインソール(足底板)は
家の中の移動では使えないので
外出の際は使用しても良いですが
今のインソール無しの歩行を
改善させた方が今後の予後は良いと思います。
ポイントは
・変形したものは治りません
・筋肉の働きは変えられるので
痛みのない歩行には改善します
ということですね!
あと検査で圧痛を取る時は
「イタ気持ちいい」というのは、そこまで
筋緊張が高くない状態ですので
「過緊張である」
とは言えません。
施術としては腸腰筋がかなり過緊張に
なっており内旋制限が強く生じますので
(変形して可動域が狭くなっているのもありますが)
まずは、それをゆるめることが重要です。
腸腰筋を方法は
多裂筋・腹横筋を収縮させると腰椎が
安定します。
腰椎が安定する
⇒ 腰椎についている腸腰筋がゆるむ
ということです^_^
ぜひやってみてください!
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