筋力を何故みるのか
こんにちは!
理学療法士の笹川です。
理学療法士のなりたての頃は
患者さんの筋一つ一つの出力を調べて
異常動作にどう影響しているのかを
研究者の如く調べまくりました。
おかげで現在は、
姿勢を見たらどこの筋肉が
筋力低下を起こしているのか
見るだけでほとんど分かる
ようになったのですが
それが今の私の施術に
かなり生かされています。
というのも、
なぜそもそも筋力が大事か
についてお話ししていきたいと思います。
先日も骨盤のゆがみについては
お話ししましたが、
全ての関節の位置は
筋力のバランスによって
決められるため、
姿勢、動作から筋力を調べて
いくことが重要なのです。
たとえば…
スクワットをしてもらったときに
Knee-in(膝が内側に入る)するのは
殿筋の弱さによるものが非常に多いです。
膝の痛みを訴える人に
殿筋のトレーニングをしてあげれば
すぐに痛みなく歩けるような人もいます。
それくらい動作と筋力は
密接な関係にあるのです。
他にも
腰痛をみるのなら、
体幹の回旋をみて可動域制限が
あるとき、
〇〇筋が筋力低下を起こし、
腰方形筋が過緊張になっている
という法則が多々あります。
そもそも可動域制限は
筋力低下から起こっています。
加齢ではありません。
高齢でも関節が柔らかい人はたくさんいます。
大きな関節運動を起こす
筋力が低下しているため、
大きな関節運動を起こす
頻度が少なくなるので、
関節は固くなっていくのです。
これを知らない人が非常に多いです。
脳卒中になった患者さんの
関節が固くなるのも、
整形外科疾患の患者さんも、
全く一緒です。
そして
若い患者さんでも痛みを訴える人は
一部の筋力が非常に弱かったり、
スクワット姿勢を取ることができなかったり
筋力低下に伴って動作異常がみられるのです。
つまり異常動作を見つけることが
できても、筋力を測定してみて、
患者さんにどう影響しているのかを
理解できなければ、
患者さんが痛みを出している
動作を改善させることは
不可能なんですね。
そもそも患者さんは
元々痛みがなかった日常生活から、
痛みの伴う日常生活になっています。
どう考えても
患者さんが繰り返していた動作が
原因で痛みを引き起こしているのは
明らかです。
それを無視して
徒手で骨盤矯正すれば改善する…、
ストレッチだけしていれば改善する…、
なんて論理的に間違っている
施術を繰り返してしまうわけです。
それでは患者さんの痛みは
良くならないわけですし、
関節痛を再発させてしまうんですね。
施術家は
『姿勢・動作を改善する専門家』
である所以です。
筋力を測定するのは
理学療法士では当たり前ですが、
施術家の全てが勉強する
カリキュラムではありません。
高い学費を払わなくても
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今回は以上です。
参考にしていただけましたら、
今後も引き続き楽しみに
ご覧いただけたら幸いです。
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