「外反母趾」の痛みを軽減させる

こんにちは!
理学療法士の笹川です。

外反母趾は一般に
・ サポーターによる保護
・ 母趾外転筋の筋力強化
によって関節への負担を軽減させていくのが
通常のアプローチです。
「笹川さん、それ以外にアプローチってあるんですか!?」
と突っ込みを入れたくなりますが、
私は一切、上記のような施術は行いません^_^
まずは解剖を押さえましょう。
母趾外転筋というのは
母趾の外側から付着しているので
収縮すると親指が外側へ開きます。

(※画像はネットから拝借しました)
ですので、
母趾外転筋が弱くなっていくと
親指を開くための筋力が弱くなるので
外反母趾になるのではないかと
考えられているのです。
で、本当に母趾外転筋の筋力強化で
改善するのかが、最も重要なところです。
ですが、やってみるとわかりますが
痛みが改善していくのは軽症例の方だけ
だったりするわけです。
母趾外転筋は
”後脛骨筋による足根骨の固定”
があって、初めて力を発揮できる筋肉です。
つまりどんなに母趾外転筋を鍛えたとしても
「後脛骨筋」が筋力低下を起こしていれば
”力が発揮できない” 状況なのです。
後脛骨筋の筋力増強と同時に
母趾外転筋の筋力を改善させなければ
母趾が内側へ受けるストレスは減らない!!
ってことなんですね。
なので、一度やってみましょう!
まずは外反母趾の方がいるのでしたら
”後脛骨筋のみのトレーニングで
外反母趾の痛みや変形の度合いが変化するのか”
を確かめてみたら、すべて謎が解けますよね!?
で実際に外反母趾の人は
高頻度で偏平足になっています。
ローアーチなのです。
ただ気を付けていただきたいのは
後脛骨筋のトレーニングを行っているときは
非常に
長母指伸筋や前脛骨筋の
代償運動が生じやすい
ので、一緒にトレーニングしてしまうと
正確な結果を確かめることができません。
もしやるなら足部、足趾最大底屈位で
後脛骨筋を鍛えてみてくださいね!!

放置して足趾の変形がひどくなってしまうと
改善が遅くなりますし、完全に変形は改善しません。
運動療法で改善するのは筋力です。
壊れてしまった関節の構造は改善できないのです。
もしあなたが施術家さんであるならば、
痛みで悩んでいる患者さんを一刻も早く
改善してあげてくださいね!!
それでは、本日は以上です。
参考になりましたら幸いです。
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