グローインペイン症候群は改善しない?
こんにちは!理学療法士の笹川です。
前回まで腰痛のことをお話して
きましたが、そろそろ飽きてきたので
股関節のお話です(笑)
スポーツ選手に多い股関節の痛み
グローインペイン症候群っていうやつです。
日本語で言うと鼠径部痛症候群です。
これが多いスポーツ競技は
サッカーであり、なぜサッカーでは
グローインペイン症候群が多いのかというと
“インサイドキックにより腸腰筋や恥骨筋を酷使するから”
です。
腸腰筋は腰椎から小転子まで
伸びているため、股関節の内側へ
入り込みます。
腸腰筋が収縮すると股関節を開くので、股関節が外旋します。
インサイドキックはその動きにとても似ています。
恥骨筋に関しても
内転筋群の一部ですが、
解剖学の教科書をよくよく見てください。
恥骨筋だけ他の内転筋群と走行が違い、
恥骨の前方から腸腰筋の走行に沿っています。
つまり、恥骨筋は股関節の外旋筋として働きます。
過剰に働きすぎると
恥骨部に炎症が起きたり、施術しても
改善しなかったときは、疲労骨折していた
時もありました。
では、普通の考えなら
腸腰筋や恥骨筋が働きすぎないように
ストレッチしましょう~となるのですが、
私は違います。
腰痛のところのおさらいでもありますが、
腸腰筋が過剰に働くのは多裂筋の筋力低下が原因です。
プラスして内転筋も単独で
収縮させると恥骨筋の過剰な働きも
抑えることができます。
ですので、
疲労骨折とか、器質的な問題がなければ
グローインペイン症候群って、たったの一週間で改善します(笑)
重要なのは
“固くなっている筋、過緊張になっている筋”
にアプローチすることではなく
なぜ固くなっているのか原因を解消することです。
そして、過緊張になる筋の98%は他の筋の筋力低下が存在しています。
本当に弱っている筋に対して、
関節を支えている筋に対して、
しっかり単独で収縮させると驚く
スピードで改善しますので、
ぜひやってみてください^_^
【JTAメルマガの登録はコチラ】
最新のJTA情報を配信しています。