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膝の筋トレは意味ないのか

2024年8月6日 magazine
執筆者:笹川大瑛

こんにちは!

理学療法士の笹川です。




これまでのメルマガやブログは
いかがでしょうか??

これまでのお話しは

膝の痛みの原因は筋力低下(サボリ筋)

⇒ 膝の痛みの原因を調べる方法

⇒ 膝の痛みのパターン

⇒ 腸腰筋・内側ハムと多裂筋・内転筋は
  筋力低下を起こすと膝を痛めやすい

というお話しをしてきました。

私が実際に医療現場で
使っている方法ですし、

腸腰筋と多裂筋の筋力強化は
実際に90歳で人工関節適応の
最も膝OAの重症度が高い人の
痛みを解消しています。

90歳で膝の変形があるにもかかわらず
独歩で歩いているのです。
すごいですよね(^^♪

変形がある = 痛みがある

のではなく、

変形を助長する動作、機能障害が
あるから膝の痛みが出現するのです。

つまり膝の変形が強い場合は
膝の変形が改善しないかもしれないけど
痛みは十分取り除くことができるのです。

※基本、軟骨がすり減った構造を
改善することはできません。

ただ軟骨が全てすり減る以前に
筋力を改善すると、
ほとんどの患者さんは
変形すらも改善していきます。

ということで、
施術家自身があきらめずに
施術していくことが
とても重要ですね!!

ということで、
このセグメントでは冒頭で
長々お話ししてしまいましたが、

どうやったら
・ 腸腰筋 と 内側ハムストリングス
・ 多裂筋 と 内転筋

の筋力を改善するのかというお話しです。

原因だけ教えて、後は考えてね…

なんてことはしません。
というか、ほとんどの施術家は
原因ですらきちんと教えてくれないですし(笑)

事実、患者さんに
「骨盤のゆがみが…」
なんていう説明をしています。

次回からは骨盤のゆがみという
逃げ道を使うのはやめましょう(笑)

内側ハムストリングスが弱くなると
膝が外側に捻じれるから、
内側の組織が牽引され痛いんですよ。。。

ここまでしっかり説明できて、
施術家は姿勢・運動の専門家
であるのです。

ということで、さっそく本題に入ります。

【腸腰筋の筋力強化】

※画像はネットから拝借いたしました

腸腰筋の働きは
股関節屈曲・外旋・外転位からの
さらに挙上させる運動です。

ほとんどの女性では割り座をしていたり
横座りで過ごしていることが多いため
股関節外旋制限が起こります。

そうなると

腸腰筋は非常に働きにくくなりますので
セラピストは屈曲・外旋・外転位から
股関節の外転方向へ抵抗をかけましょう。

腸腰筋の抵抗運動により
腸腰筋の促通を行うことができます。

注意点として、代償動作として
大腿筋膜張筋が働きやすいので、
抵抗をかけていると
股関節内旋位になってきます。

そうすると股関節の
付け根に力が入るよりも、
大腿筋膜張筋の起始部で
痛みが引き起こされます。

この方法では全く意味がないので
注意してくださいね。

施術場面では背臥位から
膝を立ててもらい、
その状態から
股関節屈曲・外旋・外転位へ持っていき
抵抗運動を行うと簡単に
腸腰筋の促通を行うことができます。

抵抗運動は5秒を3~5回くらい行えば、
十分動作が変わるくらい
腸腰筋の出力が変わっていきます。

【内側ハムストリングスの筋力強化】

※画像はネットから拝借しています

内側ハムストリングスは
膝を曲げる以外にも、
下腿を内旋させる役割があります。

足部を内転位に持って来て行うと
より行いやすいので、
しっかり内側部に半腱様筋の
腱が浮き出るくらい力を入れてもらいます。

足部が外側へ向いてくるということは
大腿二頭筋が過剰に働いている場合が
多いため注意しましょう。

端座位で患者さんに対して抵抗運動を
行うことが最も簡単な方法でもありますし、

セルフケアの自主トレーニングとしても
このやり方を教えてみてください。

セルフケアの際のコツとしては
10秒を3セット最大限力強く
行うことをおススメしています。

【多裂筋の筋力強化】

※画像はネットから拝借しています

多裂筋の働きは
腰椎伸展、側屈、片方が働くと
回旋に加えて骨盤の挙上が働きです。

多裂筋の筋力低下が起きている
人は股関節屈曲していきやすいので
注意が必要です。

飽くまで骨盤の挙上運動です。

体が回旋して来たり、
股関節が屈曲方向へ動いている場合は
腹筋や腸腰筋が代償運動を起こしている
と考えてください。

患者さんに行う場合は側臥位、
膝伸展位で自動介助運動で行うと
より患者さんも動きの方向を認識しやすいです。

股関節が屈曲位にならないこと、
腰椎が屈曲位にならないことが
最も重要です。

【内転筋の筋力強化】

※画像はネットから拝借しています

特に変形性膝関節症患者は
膝の内側筋群が萎縮していることが
ほとんどです。

しかし内転筋が萎縮しているのか、
内側広筋が萎縮しているのかをしっかり
触診、視診して見分けられないと
筋力強化を行っても
結果が出ないことがあります。

内転筋の筋力強化は
背臥位で行ってもいいですし、
端座位で行っても十分成果を得られます。

最終的には股関節中間位で行うと
より立位、歩行時に使う内転筋を
強化することができるので
筋力が改善してきたら行ってみてください。

患者さんには最大限
力を入れてもらうようにしましょう
本日は以上です。
参考にしていただけましたら幸いです。
笹川大瑛

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笹川大瑛

笹川大瑛(ささかわひろひで)

剣道六段。スポーツを科学で上達できないのか模索し続けて、現在も理学療法士として姿勢や運動の研究をしている。自分で関節の痛みを改善できる「関トレ」を出版。人の動きを根本的に変えていくことを得意としており、関節の痛みだけではなく、トップアスリートのパフォーマンス向上にも貢献している。

また、施術法としての「JTAフラッシュリプロ療法」を考案し、理学療法士などのリハビリ職種だけではなく、柔道整復師、鍼灸師、整体師、これから整体師になりたい人向けに誰でも関節の痛みを改善させられる技術を教えている。過去の教え子は、国内では北海道から沖縄まで、また、イタリアやオーストラリアなど海外も含めて500名以上。

・JTAを習得して半年後にはプロ野球選手と契約
・週3日夕方からだけの営業で月商200万円以上
・学生にも関わらず施術の予約がやまず、学校に行きながらも空き時間だけで月商50万円以上
・人口の少ない山の中の田舎整体院にもかかわず、2ヶ月先まで予約でいっぱいに。
・素人の主婦や美容師でも圧倒的な自信を持つ施術を身につけ、プロ治療院でも治せない不調に対応。

などなど、施術スキルを誰でも向上させることを得意としている。

「関節の痛みのない世の中を実現する」

というビジョンを掲げ、施術家コミュニティを運営し「本当に改善できる技術者」の育成に尽力している。

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