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肩甲下筋はこう収縮させろ

2020年2月12日 magazine
執筆者:笹川大瑛

こんにちは!理学療法士の笹川です。

前回は小胸筋と斜角筋が固くなる理由が
肩甲下筋の筋力低下があると起きます、
というお話をしました。

で、実際に行われているのは
ゴムチューブとかで行われている
インナーマッスルのトレーニング。。。

これだとバンバン大胸筋が
働いてしまうので全然、肩甲下筋が
働いてくれないのです。

今日はどのように行えば
”肩甲下筋だけ”働かせられるか
ポイントをお話します。

肩甲下筋は肩関節の内旋筋なので
上腕骨頭が内側に捻られるように
動かないと働きません。

ただし、大胸筋がはたらくダイレクトな
肩関節の内旋動作は禁物です。

一時期私は大胸筋の働きを
抑えるためベリープレステストの
ような方法で肩甲下筋を働かせていました。

ベリープレステストとは
https://pt-taisaku.net/test-shoulder-2/

こんな感じで働かせます。

お腹に手のひらを当てて
肘を前に出す方法です。

これだと、肘の動きで
肩関節内旋を促せます。

しかし、これでも重度の50肩の人では
痛みが強く出るケースが多いです。

では、どのようにするべきかというと

肩の軸回旋だけ引き起こす

のです。結滞動作(けったいどうさ)は
ご存知でしょうか?

手を後ろに回して親指を
なるべく背中の方まで高くするのですが
それで肩の内旋動作がおこなわれます。

結滞動作では痛みがでるので
要は肩の内旋動作を軸回旋だけ起こすには

前腕最大回内位+肘の屈曲動作

で肩は動かさないのに
肩関節内旋の軸回旋をおこせます。

身体の前で手の平を床に向け
肘を屈曲させます。反対の手で
肘が曲がらないように押さえると
肩の前面に力が入りませんか?

力んで肩が挙上してしまうと
肩甲下筋は収縮しませんが、

肩関節というのは前腕の動きで
回旋動作を制御しています。

仮に、前腕を回外させて
肘を屈曲させると肩関節は外旋します。

よくボディビルダーの方が
ポージングするときにするやつですね(笑)

ということで、大胸筋を働かせずに
肩甲下筋を収縮させるには

前腕の動きを利用する

というのがポイントになります。

前回のメルマガに戻りますが
小胸筋や斜角筋が固いのは肩甲下筋が
原因で引き起こされます。

まずは自分の目や体で確かめてください^_^

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笹川大瑛

笹川大瑛(ささかわひろひで)

剣道六段。スポーツを科学で上達できないのか模索し続けて、現在も理学療法士として姿勢や運動の研究をしている。自分で関節の痛みを改善できる「関トレ」を出版。人の動きを根本的に変えていくことを得意としており、関節の痛みだけではなく、トップアスリートのパフォーマンス向上にも貢献している。

また、施術法としての「JTAフラッシュリプロ療法」を考案し、理学療法士などのリハビリ職種だけではなく、柔道整復師、鍼灸師、整体師、これから整体師になりたい人向けに誰でも関節の痛みを改善させられる技術を教えている。過去の教え子は、国内では北海道から沖縄まで、また、イタリアやオーストラリアなど海外も含めて500名以上。

・JTAを習得して半年後にはプロ野球選手と契約
・週3日夕方からだけの営業で月商200万円以上
・学生にも関わらず施術の予約がやまず、学校に行きながらも空き時間だけで月商50万円以上
・人口の少ない山の中の田舎整体院にもかかわず、2ヶ月先まで予約でいっぱいに。
・素人の主婦や美容師でも圧倒的な自信を持つ施術を身につけ、プロ治療院でも治せない不調に対応。

などなど、施術スキルを誰でも向上させることを得意としている。

「関節の痛みのない世の中を実現する」

というビジョンを掲げ、施術家コミュニティを運営し「本当に改善できる技術者」の育成に尽力している。

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