患者さんの見かたが分からない人へ
こんにちは!理学療法士の笹川です。
今日も施術やリハビリのコツについてお話します!
良くいただくご質問の中で
「どうやって患者さんを診ていったらいいのか、わかりません。。」
とか、
「見立て、評価をどうしたらいいのかを教えてください」
という問い合わせが多いです。
確かに、患者さんの状態を知るということは重要です。
この患者さんを正確にどんな状態かを
知るためには、解剖学や生理学の知識も
必要になります。
ただ、知識だけでは全くと言っていいほど役に立ちません。
私もたくさんこの評価に悩みました。
患者さんの状態が分からなければ、確かに有効な施術はできません。
ですが、最も重要なことは
“患者さんの痛みが消す”ということだけです。
私もこの評価ができるようになったのは、
患者さんを改善するという結果が出てきてからです。
たとえば
腰痛を引き起こしているのが、
多裂筋の筋力低下だと思うなら多裂筋の
筋力低下を改善させたときに腰痛が
どう変化するのかを見ればよいのです。
腰痛だけではありません。
膝の痛みに関しても、従来の
大腿四頭筋のエクササイズでは全くと
言っていいほど私も結果が出ませんでした。
根本的にやるべきことが違うと
認識して、膝周囲の筋を調べ上げました。
そして、膝の施術に結果が出たのが
・内転筋
・内側ハムストリングス
この二つだけだったのです。
内転筋が弱い人の特徴と
内側ハムストリングスが弱い人の特徴が
徐々にわかるようになっていったわけです。
具体的には
内転筋が弱い人はハムストリングスが
固くなるため膝が曲がりやすくがに股の
歩き方になっていきます。
内側ハムストリングスが弱い人は
腰椎が伸展し反張膝になりやすく、
膝の前面痛が多くなります。
こういった検証を繰り返していった結果
私は、施術の方程式のようなものを見つけました。
多裂筋の弱い人の特徴、
腸腰筋の弱い人の特徴、
肩の屈曲時痛が強い人の特徴、
前腕の回内制限のある人の特徴・・・
途方に暮れそうにもなりますが、
それらの症状や痛みが“何によって改善したのか”が
正しく評価できるようにしてくれました。
腸腰筋の弱い人は
大腿筋膜張筋の圧痛が取りやすく
股関節外旋制限になっていきます。
腸腰筋を使わずに大腿筋膜張筋を
使って歩行すると体が大きく左右に
揺れ動く歩行(デュシャンヌ歩行)に
なっていきます。
施術で結果を出せるようになった、
とにかく、小さな仮説、検証を繰り返して
出た結果が患者さんの診る目を養ってくれました。
確かに、正しく評価できれば患者さんは改善していきます。
それを確かめるためには
“結果を出す”ということでしか
成せないのです。
これは科学論文の論証の仕方と同じなのですが
結果が○○だったので、そう言わざるを得ないのではないでしょうか?
という状況を作るのです。
腰痛が改善させたのが多裂筋であれば
多裂筋によって引き起こされた症状と
いうことができます。
解剖学の知識が多い人ほど
難しく考えがちです。
シンプルに何によって改善したかで
患者さんを診るようにしていきましょう^_^
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