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腰だけみても痛みは取れない

2019年2月27日 magazine
執筆者:笹川大瑛

こんにちは!理学療法士の笹川です!

前回のメルマガでは腰痛に強く関与する筋として、腸腰筋と多裂筋が単独で働かないと改善しないということをお話ししました。

今日のお話は、さらに深い内容になりますが

「腸腰筋や多裂筋が働くためには、共同筋(隣の関節の筋)も重要」

というお話をします。

たとえば、

腸腰筋というのは股関節を
屈曲(曲げる)するときに働きますが、
同時に腹斜筋が働き前鋸筋も同時に働きます。

多裂筋は科学的に証明されていますが、
内転筋と同時に働く筋であり、菱形筋とも
同時に働きます。

腰痛が生じている時

腸腰筋と多裂筋が腰椎を支えられていない状況です。

しかし、

腸腰筋や多裂筋が収縮できない理由は、


腸腰筋なら前鋸筋とか、
多裂筋なら内転筋、菱形筋など
隣接関節の影響もあるわけです。

ですので私がもし腰痛を施術したときの第一選択として

1 腸腰筋と多裂筋の促通

を行いますが改善しなかった場合、

2 肩甲帯の促通

3 それでも改善しなかった場合、膝関節や足部の促通

というように、
隣接関節の影響により
腸腰筋や多裂筋が収縮できないのでは
ないかと調べていくわけです。

この手順の1,2でほぼ腰痛は改善します。

が、まれに膝からや足部の影響を
受ける患者さんも1割くらいはいます。

こういった小さな異変に
気が付けるのかは 施術家としての
腕の見せ所だと私は感じています。

私は何も考えなくても、
施術方法さえ間違っていなければ、
ド素人の一年目施術 家さんでも改善できる
施術家になれると確信しています。

しかし、

こういった患者さんの小さな異変、
変化に疎い施術家さんはやはり成長が
遅いと感じています。

私はどちらかというと

「腰が痛いのは、手首からの筋膜が固くて・・・」

という類の施術は好きではありません。

胡散臭いですし、再現性にも乏しいからです(笑)

なぜ隣接関節の施術をすると改善するのか

疑問が出ると思いますが、ただ単に

「前鋸筋の促通後、腸腰筋はその場で筋力が改善するから」

です。多裂筋も同じで、菱形筋や内転筋を促通した後は、多裂筋の筋力は確実に向上します。

こういった地道な

『仮説 ⇒ 検証』ができる施術家さんは
難しい症例が来ても自分で改善する能力に長けています^_^

改善しない施術法をやめれば
確実に患者さんは良い方向へ
向かいますのでぜひ実践してみてください!!

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笹川大瑛

笹川大瑛(ささかわひろひで)

剣道六段。スポーツを科学で上達できないのか模索し続けて、現在も理学療法士として姿勢や運動の研究をしている。自分で関節の痛みを改善できる「関トレ」を出版。人の動きを根本的に変えていくことを得意としており、関節の痛みだけではなく、トップアスリートのパフォーマンス向上にも貢献している。

また、施術法としての「JTAフラッシュリプロ療法」を考案し、理学療法士などのリハビリ職種だけではなく、柔道整復師、鍼灸師、整体師、これから整体師になりたい人向けに誰でも関節の痛みを改善させられる技術を教えている。過去の教え子は、国内では北海道から沖縄まで、また、イタリアやオーストラリアなど海外も含めて500名以上。

・JTAを習得して半年後にはプロ野球選手と契約
・週3日夕方からだけの営業で月商200万円以上
・学生にも関わらず施術の予約がやまず、学校に行きながらも空き時間だけで月商50万円以上
・人口の少ない山の中の田舎整体院にもかかわず、2ヶ月先まで予約でいっぱいに。
・素人の主婦や美容師でも圧倒的な自信を持つ施術を身につけ、プロ治療院でも治せない不調に対応。

などなど、施術スキルを誰でも向上させることを得意としている。

「関節の痛みのない世の中を実現する」

というビジョンを掲げ、施術家コミュニティを運営し「本当に改善できる技術者」の育成に尽力している。

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