腸腰筋が重要である理由、知っていますか?
こんにちは!理学療法士の笹川です!
前回はグローインペイン症候群に
ついてお話いたしました!
サッカー選手が発症しやすいメカニズムと、
改善させる方法をお伝えしましたので、
まだ読んでいない方は前回のメルマガを
読み返してみてください^_^
ということで、本日も股関節のお話です。
股関節の動きで
最も重要なのは腸腰筋だと
言われています。
しかし、
なぜ腸腰筋が重要であるか、ということを
しっかり伝えてくれる人はいません。
腸腰筋というのは下肢の筋の中で最も近位部に位置しています。
てこの原理は・・・
関節(支点)
力点(下肢の重心)
作用点(筋張力)
で表すことができるのですが、
股関節にもっとも近い部位に
腸腰筋があるので、非常に速さに
有利な構造となっています。
これは第3のてこを用いた典型的な例となります。
下肢を動かすために
必要な筋力は多く必要ですが、
下肢の振り上げなど先端部の
速さは倍になっていきます。
これが、腸腰筋が重要であるという点です。
陸上競技の短距離走選手(スプリンター)が
腸腰筋を鍛えるのは、こういった理由で
腸腰筋をトレーニングし、なるべく早く
下肢を振り上げるために日々トレーニングしているのです。
そして、
腸腰筋は下肢の振り上げ動作だけに作用するわけではありません。
スクワットをした際には
股関節をしっかりと屈曲させるため
腰が反ったり、丸くなったりしない
ようにしてくれます。
股関節がしっかりと曲がった状態は
腰椎へは負担がかからないので、
“大殿筋が優位に働きやすい”状態になります。
「殿筋を使え!」
と意識的にトレーニングさせられるより、
腸腰筋を鍛えたほうが断然、殿筋は使えるようになるのです(笑)
腸腰筋の重要性は挙げればキリが
ないですが笑、ここを理解して
施術しているのと、しないのとでは違いが出てきます。
また腸腰筋のトレーニングというのは
学術論文でも多くの論文が
存在しますし、いろんな書籍で
紹介されています。
ただ、残念なことに・・・
腸腰筋は股関節を屈曲するだけでは、
大腿筋膜張筋や内転筋、縫工筋、大腿直筋など
いろんな筋が一緒に収縮してしまうため、成果が出ていないのです。
次回は、この腸腰筋だけを
どうやって働かせるのかの
エッセンスをお伝えしたいと思います!!
次回もぜひ読んでくださいね!
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