肩甲下筋はこう収縮させろ
こんにちは!理学療法士の笹川です。
前回は小胸筋と斜角筋が固くなる理由が
肩甲下筋の筋力低下があると起きます、
というお話をしました。
で、実際に行われているのは
ゴムチューブとかで行われている
インナーマッスルのトレーニング。。。
これだとバンバン大胸筋が
働いてしまうので全然、肩甲下筋が
働いてくれないのです。
今日はどのように行えば
”肩甲下筋だけ”働かせられるか
ポイントをお話します。
肩甲下筋は肩関節の内旋筋なので
上腕骨頭が内側に捻られるように
動かないと働きません。
ただし、大胸筋がはたらくダイレクトな
肩関節の内旋動作は禁物です。
一時期私は大胸筋の働きを
抑えるためベリープレステストの
ような方法で肩甲下筋を働かせていました。
ベリープレステストとは
https://pt-taisaku.net/test-shoulder-2/
こんな感じで働かせます。
お腹に手のひらを当てて
肘を前に出す方法です。
これだと、肘の動きで
肩関節内旋を促せます。
しかし、これでも重度の50肩の人では
痛みが強く出るケースが多いです。
では、どのようにするべきかというと
肩の軸回旋だけ引き起こす
のです。結滞動作(けったいどうさ)は
ご存知でしょうか?
手を後ろに回して親指を
なるべく背中の方まで高くするのですが
それで肩の内旋動作がおこなわれます。
結滞動作では痛みがでるので
要は肩の内旋動作を軸回旋だけ起こすには
前腕最大回内位+肘の屈曲動作
で肩は動かさないのに
肩関節内旋の軸回旋をおこせます。
身体の前で手の平を床に向け
肘を屈曲させます。反対の手で
肘が曲がらないように押さえると
肩の前面に力が入りませんか?
力んで肩が挙上してしまうと
肩甲下筋は収縮しませんが、
肩関節というのは前腕の動きで
回旋動作を制御しています。
仮に、前腕を回外させて
肘を屈曲させると肩関節は外旋します。
よくボディビルダーの方が
ポージングするときにするやつですね(笑)
ということで、大胸筋を働かせずに
肩甲下筋を収縮させるには
前腕の動きを利用する
というのがポイントになります。
前回のメルマガに戻りますが
小胸筋や斜角筋が固いのは肩甲下筋が
原因で引き起こされます。
まずは自分の目や体で確かめてください^_^
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