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ヘバーデン結節改善できますか?

2020年4月13日 magazine
執筆者:笹川大瑛

こんにちは!理学療法士の笹川です。

今日のメルマガは
・ヘバーデン結節
・ばね指
・腱鞘炎
・母指CM関節症

についてのお話です。

このメルマガを読むと
手首から指の疾患では何が原因で
痛みが引き起こされるのかが分かる
ようになります。

私は指の痛みに関しては

いろんな書籍を見てきましたが、
なかなか改善に至るまで具体的なノウハウを
教えてくれる先生や書籍に出会ったことがありません。

ヘバーデン結節は

指の第一関節(DIP)が腫れてしまう整形外科疾患です。

こんな感じで腫れます。
→ https://jts-lab.com/wp-content/uploads/2020/04/20100521144737.jpg

腫れる部位や痛みが
引き起こされる場所はわかるのですが、
それがどうすれば改善するのかを
誰も教えてくれないのです。

炎症が強ければ冷やしましょう、

可動域制限が強くなっているので
痛みのない範囲でストレッチしましょう、

痛みが強くて握れないので
徐々に筋力をつけていきましょう、

大雑把にこのくらいの情報しか出ていません。

で、指の痛みを訴える人は
必ず『握力』が下がります。

指を曲げる筋肉は
浅指屈筋と深指屈筋です。

浅指屈筋は指の第2関節(PIP)を
曲げてくれる筋肉で

深指屈筋は指の第1関節(DIP)を
曲げてくれる筋肉です。

浅指屈筋が着いているところが
腫れればブシャール結節、

深指屈筋が着いているところが
腫れればヘバーデン結節、

と言われますが、要は
指の変形性関節症です。

リウマチと間違われやすいのですが、
リウマチは自己免疫疾患であり
朝のこわばりや関節破壊が特徴です。

骨棘(こつきょく)といった
トゲのようなものがレントゲン上
見られると変形性関節症と診断されます。

ですが、
このブシャール、ヘバーデンは
原因が全く分かっていません。

教科書を呼んでも
「遺伝性がある」「ホルモンの影響」「使いすぎ」

このくらいしか分かっていないのです。

ただ、これを放置してしまうと
骨棘ができ変形すると変形したものは
もとに戻らなくなってしまいます。

重要なのは

なぜ、浅指屈筋や深指屈筋の付着部に
強いストレスがかかりやすくなるのか、
ということです。

これが分からないと痛みを改善させられません。

そこで私が考えたのは

浅指屈筋や深指屈筋は
”手首の筋肉でもある”ということに
注目しました。

両筋とも前腕から伸びている筋肉です。

その間、多くの関節をまたぐのですが、
2つとも手首を曲げる筋肉でもあります。

もし仮に手首の筋肉が
非常に弱くなっていたとしたら、
指の筋肉でかばうのでは??と考え
多くの検証を行ってきたのです。

答えから言いますと

・撓側手根屈筋
・尺側手根屈筋

この2つの筋肉の
どちらかが弱くなっても、
指を曲げる浅指屈筋、深指屈筋は
過剰にはたらきやすくなります。

カンタンに言えば
「手首が弱いと指に負担がかかりやすくなる」と
いうことです。

どうしても施術家は
痛い部位(指)に目が行きがちです。

固くなっている筋肉は
分かりやいですが、
本当に重要なことは

「なぜその筋肉が固くなるのか」と
いうことです。

指の痛みを訴える方は
必ず手首の筋力が弱くなっています。

そして、手首の可動域制限も強くなります。

つまり、

撓側手根屈筋や尺側手根屈筋を
はたらくようにしないと、指のストレスは
減らないということです。

この2つの筋肉がはたらかないと
ヘバーデン結節やブシャール結節は
改善しないということです。

ちょっと長くなりましたので、
また次回指の疾患について
メルマガを書きたいと思います。

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笹川大瑛

笹川大瑛(ささかわひろひで)

剣道六段。スポーツを科学で上達できないのか模索し続けて、現在も理学療法士として姿勢や運動の研究をしている。自分で関節の痛みを改善できる「関トレ」を出版。人の動きを根本的に変えていくことを得意としており、関節の痛みだけではなく、トップアスリートのパフォーマンス向上にも貢献している。

また、施術法としての「JTAフラッシュリプロ療法」を考案し、理学療法士などのリハビリ職種だけではなく、柔道整復師、鍼灸師、整体師、これから整体師になりたい人向けに誰でも関節の痛みを改善させられる技術を教えている。過去の教え子は、国内では北海道から沖縄まで、また、イタリアやオーストラリアなど海外も含めて500名以上。

・JTAを習得して半年後にはプロ野球選手と契約
・週3日夕方からだけの営業で月商200万円以上
・学生にも関わらず施術の予約がやまず、学校に行きながらも空き時間だけで月商50万円以上
・人口の少ない山の中の田舎整体院にもかかわず、2ヶ月先まで予約でいっぱいに。
・素人の主婦や美容師でも圧倒的な自信を持つ施術を身につけ、プロ治療院でも治せない不調に対応。

などなど、施術スキルを誰でも向上させることを得意としている。

「関節の痛みのない世の中を実現する」

というビジョンを掲げ、施術家コミュニティを運営し「本当に改善できる技術者」の育成に尽力している。

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