長母指伸筋の腱鞘炎
こんにちは!理学療法士の笹川です。
ここ最近、
指や手首の痛みに関して
お伝えしていますが、さらに
細かいお話になっていきます(笑)
前回は親指の外側にある長母指外転筋、
ついでにいうと短母指伸筋が
過緊張になって痛みを引き起こすことで
腱鞘炎になるというお話をしました。
今回は嗅ぎたばこ窩の
内側の長母指伸筋についてです。
ここの部分は『母指の内転動作』を
強く行うと非常に緊張する筋肉です。
一度、指で鍵を握るように
強く人差し指(示指)と親指(母指)で
強くつまんでみてください。
このつまむ動作は母指の内転であり、
ピンチ動作の対立動作とは違います。
母指の内転動作はこれです
https://physitech.jp/salon/wp-content/uploads/2020/04/CP0042.gif
このように強く母指を内転させてみて、
手の甲を見てください。
嗅ぎタバコ窩の内側の
長母指伸筋は過緊張になっていると思います。
この長母指伸筋は示指伸筋も
同じなのですが、橈側手根屈筋が
弱くなると母指内転筋の筋力がかなり落ちます。
母指内転筋は弱くて力が入らない・・・
でもペットボトルを開けないといけない、
など強い力を必要とするときは
『長母指伸筋が母指の内転動作に
強く参加しようとする(代償する)』わけです。
それを繰り返すと簡単に
長母指伸筋の腱鞘炎になります。
腱鞘炎を施術するときのポイントは
・母指内転筋が弱いからと言って鍛えてもダメ
⇒ 長母指伸筋の腱鞘炎を起こすため
・固定筋である橈側手根屈筋を働かせること
・母指内転筋の代わりにはたらく
長母指伸筋の過緊張を抑える
ということで一日の施術かなり改善していきます。
腱鞘炎と一言でいっても
以前お話したように
長母指外転筋と長母指伸筋の痛みを
引き起こされるメカニズムは違うわけです。
このように
○○筋が弱くなると、○○筋が過緊張になる
という方程式は全身にあるわけで、
それを知っているだけで無限に
施術の幅が広がるんですね^_^
ぜひ、こちら実践して痛みを改善させてください。
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