実際に切っちゃいました
こんにちは!
日本身体運動科学研究所 代表の笹川です。
前十字靭帯(ACL)の
スポーツリハ連発で申し訳ありません。
ですが、私が勤めていたとき
実際に患者さんの切っちゃいました。。。
というのは、私が担当していた
患者さんではないのですが(笑)
私の職場の先輩は
「リハビリが上手くいっていたにも関わらず」
リハビリの過程で患者さんを
再断裂させちゃったんです。
ACLは再建手術した後でも、
元の靭帯と同じくらいの強度に
なるには『一年も』かかります。
競技復帰は半年でもできるのですが、
再建靭帯の組織は1年かけて
安定していくのです。
たとえば、
リハビリが上手くいって半年で競技復帰し
・痛みがない
・可動域制限がない
・サイドランジも安定してできるようになった
としても、1年間はかならず
月1度リハビリを受けさせたほうが良いです。
競技復帰したとしても、
セルフケアが我流になったりすると、
痛みを抱えながらスポーツをすることも多いです。
私の職場の先輩は飲み会で
「順調にリハビリが進み
サイドランジなどやることなくなったから、
バランス訓練させて切っちゃった」
と言っていました。
「もう大丈夫」
という油断は再断裂させてしまう
一番のリスクだと思います。
ACL断裂術後のリハビリに関しては
競技復帰=リハビリ卒業
ではないです。
再断裂に関しては
無理なトレーニングをした選手本人が悪い、、
と思いたい気持ちになりますが
やっぱり関わった以上、なるべく改善して
ほしいと願うものです。
そして、月に一回のリハビリで
どんなことをするのかというと
・セルフケアが正しくできているか
・筋力が上がっているか
・可動域制限や痛みがないか
・今、パフォーマンスを上げるために
どこにフォーカスするべきか
をチェックします。
セルフケアは本当に
我流になっていきます。
運動方向や力が入っている部位が
正しいかを確認することが重要です。
そして、
競技復帰から練習量が増えているのに、
筋力が上がっていない、可動域制限が
出てきているというのは危険信号です。
その場合は、本人では
解決できない可能性があるので、
「なぜ筋力が上がっていないのか」
「なぜ可動域制限がでているのか」
再度、検査する必要があります。
リハビリが上手くいっていると、
膝周囲の筋力は上がりまくるので、
たとえば肩の筋力だったり、
手首の筋力が選手に必要だったりもします。
ですので、
競技復帰後、リハビリするのは
施術目的というよりも動作や
体の状態の確認が多いです。
人の体を改善させることで
知識が必要になるのは
リスクに関すること。
ですので、
ACL損傷に限らず病態やリスクに
関しては勉強し続けたほうが良いですね^_^
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