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足関節障害の8割はハイアーチが原因!?

2025年3月26日 magazine
執筆者:笹川大瑛

こんにちは!

理学療法士の笹川です。



前回の偏平足やローアーチの
評価の仕方はいかがでしたか??

※前回の記事はこちら
https://jta-ass.com/20250312/


結構勘違いしているのは

偏平足 = 機能障害

だと思っている人が圧倒的に多いです。

ですが、これは足部の形の特徴であって、

たとえば立位でがに股で歩く人と
内股で歩く人の違いくらいなものです。

わざわざ、それを修正しようと
する人はいないわけです。

ということで、本日は
ハイアーチについてお話したいと思います。

ハイアーチの人の特徴は
土踏まずの内側が浮いてきやすいために
小趾側へ体重が乗りやすく、
逆に母指球の方では過緊張になります。

ではハイアーチになる理由をお伝えします。

ハイアーチは足趾が背屈位になったとき
ウインドラス機構という足底腱膜が引っ張られて
帆を張ったようにアーチが高くなります。


(※画像はネットから拝借しました)

これが正常な反応なのですが

これが異常に起こった場合は
常に指が反り上がり
体重が小指へ乗りやすく、

スポーツ選手では
第五中足骨骨折につながったりします。

ではなぜ指が反り上がってしまうのかというと
それは「腓骨筋の筋力低下」が根底にあるからです。


(※画像はネットから拝借しました)


腓骨筋は底屈位での足部外転や
足部の回内動作に関係しています。

もし足部を外側へ動かす力が弱くなると
同じような作用の筋肉が過剰に働きだします。

ではあなたも実際にやってみてください。

足部を”背屈位に”して
足部を思い切り外転させてください。

間違いなく
母指以外の足趾の伸筋=長趾伸筋が背屈し
腓骨筋にはあまり力が入らないはずです。

腓骨筋に収縮を感じたとしても
代償動作が出ているので
あまり筋力増強にはならないのです。

たとえば、捻挫をして
このようなトレーニングを続けても
腓骨筋の筋力は改善しないので、
長趾伸筋はどんどん過緊張に
なっていきます。

そうすればウインドラス機構は
過剰に働くため、ハイアーチになり
土踏まずが浮いた分を抑えるため
母指球筋は過剰に働きだします。

さらに、アーチを高くするための
後脛骨筋も過緊張になっていきます。

ですので、ハイアーチになるだけで

足の甲が痛くなったり、
小指側に体重が乗りやすくなり
タコや魚の目ができたり、
母指球が疲労しやすかったり
足底腱膜が痛くなったりするわけです。

まとめますと

・ ハイアーチによる症状は非常に多い

・ ハイアーチは腓骨筋の筋力低下が原因

・ 腓骨筋が弱いと長趾伸筋が過緊張になり
  ウインドラス機構によってアーチが上がる

この3つをしっかりと覚えて現場で
役立ててほしいなと思います(^_^)

実際に正しく腓骨筋を
トレーニングできた場合は
母指球の圧痛が取れたり、
足底腱膜がその場で劇的に柔らかく
なるので、ぜひやってください!!

それでは、今回は以上です。
参考になりましたら幸いです。

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笹川大瑛

笹川大瑛(ささかわひろひで)

剣道六段。スポーツを科学で上達できないのか模索し続けて、現在も理学療法士として姿勢や運動の研究をしている。自分で関節の痛みを改善できる「関トレ」を出版。人の動きを根本的に変えていくことを得意としており、関節の痛みだけではなく、トップアスリートのパフォーマンス向上にも貢献している。

また、施術法としての「JTAフラッシュリプロ療法」を考案し、理学療法士などのリハビリ職種だけではなく、柔道整復師、鍼灸師、整体師、これから整体師になりたい人向けに誰でも関節の痛みを改善させられる技術を教えている。過去の教え子は、国内では北海道から沖縄まで、また、イタリアやオーストラリアなど海外も含めて500名以上。

・JTAを習得して半年後にはプロ野球選手と契約
・週3日夕方からだけの営業で月商200万円以上
・学生にも関わらず施術の予約がやまず、学校に行きながらも空き時間だけで月商50万円以上
・人口の少ない山の中の田舎整体院にもかかわず、2ヶ月先まで予約でいっぱいに。
・素人の主婦や美容師でも圧倒的な自信を持つ施術を身につけ、プロ治療院でも治せない不調に対応。

などなど、施術スキルを誰でも向上させることを得意としている。

「関節の痛みのない世の中を実現する」

というビジョンを掲げ、施術家コミュニティを運営し「本当に改善できる技術者」の育成に尽力している。

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