肩峰下滑液包の滑走不全による痛み
こんにちは!理学療法士の笹川です。
前回は多くの施術家が悩む
石灰沈着性腱板炎についてでした。
今日のメルマガでは
・肩峰下滑液包炎の謎
についてです。
肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう)は
肩の挙上時に重要な
棘上筋(きょくじょうきん)が肩峰に
挟まれないように潤滑油の役割を担って
いるといわれています。
肩峰下滑液包の痛みは
肩峰ではなく、三角筋部に痛みが生じたり、
上肢を挙上してから降ろす際に痛みが生じる
ことから多くの施術家や権威のある先生でも
「肩峰下滑液包炎の痛みではないか」
「肩峰下滑液包が滑走不全を起こして
滑液包自体が挟まれているのでは」
と議論が絶えない病態です。
ただ、
こういった痛みというのは
上腕骨頭と関節窩が求心位
(上腕骨頭がしっかりと関節の
くぼみに収まっている状態)に
保たれていない状況でも引き起こされます。
この時の痛みの原因で考えられるのは
・肩峰下滑液包自体の炎症
・肩峰下滑液包の動きが悪い
(滑液包が肩峰に挟まれる)
・肩関節の副運動が生じていない
ですので、消去法で解決していくのがよいです^_^
炎症はその場では改善しません。
炎症の痛みは薬や炎症を
抑える注射で痛みを抑えることは可能です。
もし、ドクターがいないのであれば、
施術家が改善できるのは
『副運動』
となります。
以前にもメルマガでお伝えしましたが、肩関節の副運動は
『肩甲下筋と上腕三頭筋の促通』
で劇的に改善します。
滑液包を動かすテクニックなど
私もやったことはありますが、
思ったような結果はでませんでした。
「滑液包って本当に動くの??」
っていうくらい変わりませんでした(笑)
一度、この肩関節の外側にでる痛みの
患者さんに肩甲下筋と上腕三頭筋を
促通してみてください!
「本当に滑液包の痛みってあるの!?」
っていうくらい改善していきますので。
教科書や権威のある先生が
言っていることではなく
「自分の目で確かめる」
ということが大事だと思います^_^
【JTAメルマガの登録はコチラ】
最新のJTA情報を配信しています。