ブログ
Blog

実際に切っちゃいました

2020年6月5日 magazine
執筆者:笹川大瑛

こんにちは!
日本身体運動科学研究所 代表の笹川です。

前十字靭帯(ACL)の
スポーツリハ連発で申し訳ありません。

ですが、私が勤めていたとき
実際に患者さんの切っちゃいました。。。

というのは、私が担当していた
患者さんではないのですが(笑)

私の職場の先輩は
「リハビリが上手くいっていたにも関わらず」
リハビリの過程で患者さんを
再断裂させちゃったんです。

ACLは再建手術した後でも、
元の靭帯と同じくらいの強度に
なるには『一年も』かかります。

競技復帰は半年でもできるのですが、

再建靭帯の組織は1年かけて
安定していくのです。

たとえば、

リハビリが上手くいって半年で競技復帰し

・痛みがない
・可動域制限がない
・サイドランジも安定してできるようになった

としても、1年間はかならず
月1度リハビリを受けさせたほうが良いです。

競技復帰したとしても、
セルフケアが我流になったりすると、
痛みを抱えながらスポーツをすることも多いです。

私の職場の先輩は飲み会で

「順調にリハビリが進み
サイドランジなどやることなくなったから、
バランス訓練させて切っちゃった」

と言っていました。

「もう大丈夫」

という油断は再断裂させてしまう
一番のリスクだと思います。

ACL断裂術後のリハビリに関しては

競技復帰=リハビリ卒業

ではないです。

再断裂に関しては

無理なトレーニングをした選手本人が悪い、、

と思いたい気持ちになりますが
やっぱり関わった以上、なるべく改善して
ほしいと願うものです。

そして、月に一回のリハビリで
どんなことをするのかというと

・セルフケアが正しくできているか
・筋力が上がっているか
・可動域制限や痛みがないか
・今、パフォーマンスを上げるために
 どこにフォーカスするべきか

をチェックします。

セルフケアは本当に
我流になっていきます。

運動方向や力が入っている部位が
正しいかを確認することが重要です。

そして、

競技復帰から練習量が増えているのに、
筋力が上がっていない、可動域制限が
出てきているというのは危険信号です。

その場合は、本人では
解決できない可能性があるので、

「なぜ筋力が上がっていないのか」
「なぜ可動域制限がでているのか」

再度、検査する必要があります。

リハビリが上手くいっていると、
膝周囲の筋力は上がりまくるので、

たとえば肩の筋力だったり、
手首の筋力が選手に必要だったりもします。

ですので、

競技復帰後、リハビリするのは
施術目的というよりも動作や
体の状態の確認が多いです。

人の体を改善させることで
知識が必要になるのは
リスクに関すること。

ですので、

ACL損傷に限らず病態やリスクに
関しては勉強し続けたほうが良いですね^_^

【JTAメルマガの登録はコチラ】

最新のJTA情報を配信しています。

笹川大瑛

笹川大瑛(ささかわひろひで)

剣道六段。スポーツを科学で上達できないのか模索し続けて、現在も理学療法士として姿勢や運動の研究をしている。自分で関節の痛みを改善できる「関トレ」を出版。人の動きを根本的に変えていくことを得意としており、関節の痛みだけではなく、トップアスリートのパフォーマンス向上にも貢献している。

また、施術法としての「JTAフラッシュリプロ療法」を考案し、理学療法士などのリハビリ職種だけではなく、柔道整復師、鍼灸師、整体師、これから整体師になりたい人向けに誰でも関節の痛みを改善させられる技術を教えている。過去の教え子は、国内では北海道から沖縄まで、また、イタリアやオーストラリアなど海外も含めて500名以上。

・JTAを習得して半年後にはプロ野球選手と契約
・週3日夕方からだけの営業で月商200万円以上
・学生にも関わらず施術の予約がやまず、学校に行きながらも空き時間だけで月商50万円以上
・人口の少ない山の中の田舎整体院にもかかわず、2ヶ月先まで予約でいっぱいに。
・素人の主婦や美容師でも圧倒的な自信を持つ施術を身につけ、プロ治療院でも治せない不調に対応。

などなど、施術スキルを誰でも向上させることを得意としている。

「関節の痛みのない世の中を実現する」

というビジョンを掲げ、施術家コミュニティを運営し「本当に改善できる技術者」の育成に尽力している。

PAGETOP