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内転筋の筋挫傷をなおす方法

2020年6月15日 magazine
執筆者:笹川大瑛

こんにちは!
日本身体運動科学研究所 代表の笹川です。

スポーツの競技能力アップにも
膝の痛みを改善させるためにも

大内転筋がとても重要である

というお話はずっとしてきました。

「筋力が弱いな~」って

思う人は必ずと言っていいほど
内腿の筋力が弱くなっていきますし
ご高齢の方は見た目でもわかるほどです。

ただ、珍しい怪我ですが

内転筋の筋力低下ではなく
内転筋の筋挫傷が起きることもあります。

大腿部の筋挫傷(きんざしょう)は
ハムストリングスの肉離れが頻繁に
起こりますが、

中には内転筋の筋挫傷も起きるのです。

筋挫傷が起きる

ということはその筋肉が過剰に
収縮したときに引き起こされます。

急激にゴムを強い力で引っ張られると
引きちぎれるのと全く同じ原理です。

今回、その内転筋の過緊張について
ご質問を頂いたので解説したいと思います。

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質問を受け付けてくださるということで。

いつもお世話になっています、岡山市在住の○○です。

関節トレーニングには、この筋が痛む場合、この筋肉にアプローチという、ある意味方程式があると思います。

言い換えるとこの筋肉を鍛えるとこの筋肉が緩む、という方程式。

内転筋が過緊張だったり、痛んだりの場合、コレを促通させれば、というのはありますか?

内転筋を促通させることで、多くの症状を改善させる例については、笹川先生の本やメルマガで沢山拝見してきました。

内転筋を緩ませることは難しいのでしょうか?

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内転筋が過緊張になっている時、
特に大内転筋のことなのですが、

大内転筋の停止部に
内側広筋斜走線維が付いています。

ということは、大内転筋と内側広筋は
同時に働くということなのですが、

・股関節を伸展させる
・膝関節を伸展させる

時に、この二つは強く収縮します。

大内転筋が過緊張になると
大腿四頭筋も過緊張になり(特に大腿直筋)
反張膝(はんちょうひざ)気味になります。

シンプルにいえば

膝が過伸展で腰が反りやすくなる

のです。

もし内転筋をゆるめるのであれば
それに拮抗する働きを持つ筋を促通すれば
ゆるめることができます。

特に有効なのは

内側ハムストリングスです。

内側ハムストリングスと共同筋として
同時に働く筋は

後脛骨筋や腸腰筋です。

つまり、下肢の屈筋群を働くようにすれば

股関節は

外転・外旋可動域が改善しますので
内転筋の過緊張はカンタンに緩めることが
できます。

○○筋をゆるめる

となると、どうしても
ストレッチやリリースなどの
テクニックに頼りがちになりますが

内転筋をゆるめるなら
・第一に内側ハムストリングス
・腸腰筋
・後脛骨筋

これらを働きやすくすれば
すぐにゆるみ内転筋の筋挫傷も改善して
いきますのでぜひ参考にしてください^_^

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笹川大瑛

笹川大瑛(ささかわひろひで)

剣道六段。スポーツを科学で上達できないのか模索し続けて、現在も理学療法士として姿勢や運動の研究をしている。自分で関節の痛みを改善できる「関トレ」を出版。人の動きを根本的に変えていくことを得意としており、関節の痛みだけではなく、トップアスリートのパフォーマンス向上にも貢献している。

また、施術法としての「JTAフラッシュリプロ療法」を考案し、理学療法士などのリハビリ職種だけではなく、柔道整復師、鍼灸師、整体師、これから整体師になりたい人向けに誰でも関節の痛みを改善させられる技術を教えている。過去の教え子は、国内では北海道から沖縄まで、また、イタリアやオーストラリアなど海外も含めて500名以上。

・JTAを習得して半年後にはプロ野球選手と契約
・週3日夕方からだけの営業で月商200万円以上
・学生にも関わらず施術の予約がやまず、学校に行きながらも空き時間だけで月商50万円以上
・人口の少ない山の中の田舎整体院にもかかわず、2ヶ月先まで予約でいっぱいに。
・素人の主婦や美容師でも圧倒的な自信を持つ施術を身につけ、プロ治療院でも治せない不調に対応。

などなど、施術スキルを誰でも向上させることを得意としている。

「関節の痛みのない世の中を実現する」

というビジョンを掲げ、施術家コミュニティを運営し「本当に改善できる技術者」の育成に尽力している。

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