内転筋の筋挫傷をなおす方法
こんにちは!
日本身体運動科学研究所 代表の笹川です。
スポーツの競技能力アップにも
膝の痛みを改善させるためにも
大内転筋がとても重要である
というお話はずっとしてきました。
「筋力が弱いな~」って
思う人は必ずと言っていいほど
内腿の筋力が弱くなっていきますし
ご高齢の方は見た目でもわかるほどです。
ただ、珍しい怪我ですが
内転筋の筋力低下ではなく
内転筋の筋挫傷が起きることもあります。
大腿部の筋挫傷(きんざしょう)は
ハムストリングスの肉離れが頻繁に
起こりますが、
中には内転筋の筋挫傷も起きるのです。
筋挫傷が起きる
ということはその筋肉が過剰に
収縮したときに引き起こされます。
急激にゴムを強い力で引っ張られると
引きちぎれるのと全く同じ原理です。
今回、その内転筋の過緊張について
ご質問を頂いたので解説したいと思います。
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質問を受け付けてくださるということで。
いつもお世話になっています、岡山市在住の○○です。
関節トレーニングには、この筋が痛む場合、この筋肉にアプローチという、ある意味方程式があると思います。
言い換えるとこの筋肉を鍛えるとこの筋肉が緩む、という方程式。
内転筋が過緊張だったり、痛んだりの場合、コレを促通させれば、というのはありますか?
内転筋を促通させることで、多くの症状を改善させる例については、笹川先生の本やメルマガで沢山拝見してきました。
内転筋を緩ませることは難しいのでしょうか?
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内転筋が過緊張になっている時、
特に大内転筋のことなのですが、
大内転筋の停止部に
内側広筋斜走線維が付いています。
ということは、大内転筋と内側広筋は
同時に働くということなのですが、
・股関節を伸展させる
・膝関節を伸展させる
時に、この二つは強く収縮します。
大内転筋が過緊張になると
大腿四頭筋も過緊張になり(特に大腿直筋)
反張膝(はんちょうひざ)気味になります。
シンプルにいえば
膝が過伸展で腰が反りやすくなる
のです。
もし内転筋をゆるめるのであれば
それに拮抗する働きを持つ筋を促通すれば
ゆるめることができます。
特に有効なのは
内側ハムストリングスです。
内側ハムストリングスと共同筋として
同時に働く筋は
後脛骨筋や腸腰筋です。
つまり、下肢の屈筋群を働くようにすれば
股関節は
外転・外旋可動域が改善しますので
内転筋の過緊張はカンタンに緩めることが
できます。
○○筋をゆるめる
となると、どうしても
ストレッチやリリースなどの
テクニックに頼りがちになりますが
内転筋をゆるめるなら
・第一に内側ハムストリングス
・腸腰筋
・後脛骨筋
これらを働きやすくすれば
すぐにゆるみ内転筋の筋挫傷も改善して
いきますのでぜひ参考にしてください^_^
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