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物療の威力

2020年7月3日 magazine
執筆者:笹川大瑛

こんにちは!
日本身体運動科学研究所 代表の笹川です。

以前にも電気療法などの
物理療法は「かなり有効である」という
お話をしました。

私は電気の治療を使って

・仙骨腫瘤の手術で脊髄損傷になった人
(歩行が全くできなくなった人)が、5階の
 階段を登れるレベルまで改善した

・体操部員が椎間板ヘルニアで
 足首が全く動かなくなった状態から
 走ったり、跳馬、床もできるようになった
(インターハイ優勝した選手)

という劇的な改善に
成功した症例を経験しました。

人間の可能性を感じた瞬間ですね^_^

で、2つの症例に共通していることは

・足が全く動かなくなった状態である

末梢神経麻痺(まっしょうしんけいまひ)に
なったところから改善しているということです。

通常でしたら
「もう車いす生活だね」
「もう競技には戻れない」

と言われるレベルの症状です。

でも、これに関しては

電気療法+運動療法

改善させてきたのですが、本日は
電気療法に関するご質問を
頂いたので回答したいと思います。

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いつも大変勉強させて頂きありがとうございます。

質問させて頂きたく存じます。

椎間板ヘルニアによって足首が上がらない場合は

電気療法+運動療法

により改善するとのことですが、どこに電気刺激と運動療法をおこなっていますか御回答頂けたら幸いです。

腰椎椎間板ヘルニアではないのですが、脊柱管狭窄で右足首の背屈がMMT3の方がおります。下腿外側から第一趾に痺れもあります。
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まずMMT3のレベルということであれば、
重力に対しては動かせるレベルという事です。

MMTとは

マニュアルマッスルテストの略称であり、
理学療法ではとても有名な筋力の検査法です。

MMT3のレベルとは
施術家が抵抗をすると、患者さんは
全く耐えられない状況です。

ですので、それに関して
電気と運動療法を混ぜると
改善が早くなっていきます。

具体的にどこに電気をかけるかというと

・後脛骨筋
・腓骨筋群
・足底部
・前脛骨筋

上記の筋を、上記の順で
電気療法を行っていきます。

なぜ、上記の順序で行っていくべきかというと、
後脛骨筋や腓骨筋のはたらきが悪いと
長趾屈筋(ちょうしくっきん)といった
指の筋肉が非常に固くなります。

長趾屈筋は非常に長い筋肉であり、
距骨の後方で動きをジャマします。

ですので、

・後脛骨筋
・腓骨筋群
・足底部

この部分を先に電気療法をするだけで
距骨の動き(足首の動き)がかなり改善していきます。

そこから、足首が上がらないというので、
前脛骨筋へアプローチしていく流れになります。

電気療法をしている間は
強制的に筋肉を収縮させていますので、
同時並行で

『単独収縮をおこなう』

ことで、筋力は一気に上がっていきます^_^

まあ、MMT3くらいの筋力は
まだあるので確実に改善していきますね!

私が体操選手や仙骨腫瘤の患者さんを見たときは

MMT0(筋収縮がみられない)

のレベルから施術をしたので、
回復は奇跡に近かったと思います。

キーポイントとしては

・どこの筋に電気を入れるか
・同時並行で『いかに単独で収縮』させるか
・治療の順序

これによって、初期状態が悪くても
改善していく見込みは十分にあるのです。

ぜひ参考にして患者さんを
改善していただきたいと思います^_^

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笹川大瑛

笹川大瑛(ささかわひろひで)

剣道六段。スポーツを科学で上達できないのか模索し続けて、現在も理学療法士として姿勢や運動の研究をしている。自分で関節の痛みを改善できる「関トレ」を出版。人の動きを根本的に変えていくことを得意としており、関節の痛みだけではなく、トップアスリートのパフォーマンス向上にも貢献している。

また、施術法としての「JTAフラッシュリプロ療法」を考案し、理学療法士などのリハビリ職種だけではなく、柔道整復師、鍼灸師、整体師、これから整体師になりたい人向けに誰でも関節の痛みを改善させられる技術を教えている。過去の教え子は、国内では北海道から沖縄まで、また、イタリアやオーストラリアなど海外も含めて500名以上。

・JTAを習得して半年後にはプロ野球選手と契約
・週3日夕方からだけの営業で月商200万円以上
・学生にも関わらず施術の予約がやまず、学校に行きながらも空き時間だけで月商50万円以上
・人口の少ない山の中の田舎整体院にもかかわず、2ヶ月先まで予約でいっぱいに。
・素人の主婦や美容師でも圧倒的な自信を持つ施術を身につけ、プロ治療院でも治せない不調に対応。

などなど、施術スキルを誰でも向上させることを得意としている。

「関節の痛みのない世の中を実現する」

というビジョンを掲げ、施術家コミュニティを運営し「本当に改善できる技術者」の育成に尽力している。

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