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長母指外転筋の痛み(腱鞘炎)の原因

2020年4月22日 magazine
執筆者:笹川大瑛

こんにちは!理学療法士の笹川です。

指に関してさらにツッコみます。

大雑把に腱鞘炎といっても
・長母指外転筋で痛みが出ている
・長母指伸筋で痛みが出ている
・母指CM関節で痛みが出ている

というように細かく診ると
全然症状が違うし原因も違います。

で、長母指外転筋
(パーをしたとき、嗅ぎタバコ窩の外側)の痛みは
尺側手根屈筋の働きが悪いと痛みが生じます。

1:手の平をパーして見てください。
小指側には尺側手根屈筋腱が見えます。

そして
尺側手根屈筋腱と尺骨の茎状突起までの
距離をいろんな患者さんで比較していきます。

そうすると、腱鞘炎のある人ほど
腱と茎状突起の距離が大きくなっていきます。

つまり、
手首の内側で支えている
尺側手根屈筋が弱くなると、

前腕がどんどん捻れていき
尺骨は小指側へズレていきます。

「小指側に前腕がズレないようにするには??」

2:手の甲を見てパーをする

今度は手の甲をみると
小指側へ前腕がずれる方向と
真反対に尺側手根屈筋が位置しています。

要は、前腕のねじれを
長母指外転筋が支えざるを
得ない状況になり腱鞘炎が
起きるということです。

こういった、一つ一つの
仮説・検証は気がつけば
誰でもできます。

施術で最も重要なことは
『注意深い観察』だと私は思います。

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笹川大瑛

笹川大瑛(ささかわひろひで)

剣道六段。スポーツを科学で上達できないのか模索し続けて、現在も理学療法士として姿勢や運動の研究をしている。自分で関節の痛みを改善できる「関トレ」を出版。人の動きを根本的に変えていくことを得意としており、関節の痛みだけではなく、トップアスリートのパフォーマンス向上にも貢献している。

また、施術法としての「JTAフラッシュリプロ療法」を考案し、理学療法士などのリハビリ職種だけではなく、柔道整復師、鍼灸師、整体師、これから整体師になりたい人向けに誰でも関節の痛みを改善させられる技術を教えている。過去の教え子は、国内では北海道から沖縄まで、また、イタリアやオーストラリアなど海外も含めて500名以上。

・JTAを習得して半年後にはプロ野球選手と契約
・週3日夕方からだけの営業で月商200万円以上
・学生にも関わらず施術の予約がやまず、学校に行きながらも空き時間だけで月商50万円以上
・人口の少ない山の中の田舎整体院にもかかわず、2ヶ月先まで予約でいっぱいに。
・素人の主婦や美容師でも圧倒的な自信を持つ施術を身につけ、プロ治療院でも治せない不調に対応。

などなど、施術スキルを誰でも向上させることを得意としている。

「関節の痛みのない世の中を実現する」

というビジョンを掲げ、施術家コミュニティを運営し「本当に改善できる技術者」の育成に尽力している。

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